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データレスクライアントとDaaSの違い

こちらの記事では、データレスクライアントとDaaSについて解説しています。いずれも端末にデータを残さない方式ですが、その仕組みや運用面において違いがあるので、導入する際には自社に合った方式を選択することが大切です。それぞれの特徴や違い、選ぶときのポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

データレスクライアントの特徴

データレスクライアントとは、端末にはデータを保存せずに、データ処理のみを実行するPCの運用形態です。業務に必要となるデータは社内の専用サーバに保存されていて、そのキャッシュを一度ローカル環境にダウンロードし、作業を行います。この仕組みによって、サーバにバックアップデータを残しながら、PCからファイルを操作できるようになります。

端末にデータを残さない仕組みなので、万が一外でPCを紛失した場合や盗難に遭った場合、PCがが故障した場合などもデータの流失や損失を防ぐことできる運用方式です。また、ソフトウェアのインストールのみで導入できるので、コストを抑えられる点に加え、高度なノウハウも不要です。

DaaS(Desktop as a Service)の特徴

DaaS(Desktop as a Service)は、クラウド上で仮想デスクトップ環境を提供するサービスであり、端末は操作を行う最小限の役割として使用されます。処理やデータの保存については、すべてクラウドでおこなわれるので、端末依存がほぼありません

サブスクリプション型で提供されているためコスト管理しやすい点や、管理はサービスベンダーが対応するのでユーザー企業側は運用の手間を削減できます。また、高度なセキュリティ機能を持ち、多拠点での運用に適しています。

両者の主な違いについて

ここでは、データレスクライアントとDaaSの違いについてまとめています。運用環境やコスト、利便性といった観点から比較をしていますので、自社の環境やニーズに合った方式を選定してください。

比較項目 データレスクライアント DaaS
データ処理場所 PCのローカルリソース(キャッシュ利用) 完全クラウド上で処理
データ保存場所 クラウドまたはオンプレミスのサーバー クラウド上
オフライン利用 一部可(ローカル処理で可能) 基本不可
導入コスト 低め(既存PC活用可) 中〜高(利用料継続発生)
管理負担 社内管理者が一部運用 ベンダーが運用・保守
セキュリティ 端末紛失時のデータ漏洩リスクが低い 多層防御で高度なアクセス制御が可能
カスタマイズ性 高い(オンプレ対応もあり) ベンダー仕様に依存することが多い
利用形態 オフライン重視や専用アプリ使用に適す 大規模拠点やサブスク管理に適す

選ぶ際のポイントと活用シーン

データレスクライアントとDaaSの選択は、「業務内容」「コスト予算」「ネット環境」などの条件を考慮して、適切な方式を選択することが大切です。

例えばオフライン作業が多く、現在あるPCを活用したいと場合は、データレスクライアントの方が有利です。また、迅速な環境の拡張や、ベンダーによる管理を重視する場合にはDaaSを選択すると良いでしょう。

どちらもVDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ)からの乗り換えで検討されるケースが多いです。

違いを知り、自社に合った方式を選択することが大切

こちらの記事では、データレスクライアントとDaaSの違いや選び方のポイントについて解説してきました。データレスクライアントとDaaSはどちらも端末側にデータを保存しないので、安全な業務環境を提供します。ただし、処理場所や運用形態、コストに違いがあるので、それぞれのメリットやデメリットについて把握し、自社に合った方式を選択することが重要です。