ここではシンクライアントについて、その歴史や基本的な仕組み、メリット・デメリットなどをまとめました。また、リモートワーク化で注目されながらも、時代遅れといわれるようになった理由についても解説します。
シンクライアントは新型コロナの感染拡大に伴い、テレワークが進んだことで再注目されましたが基本的な考え方は以前からありました。1980年代くらいまで活躍した汎用機の中央処理の考え方はシンクライアントのベースとなっています。
1990年代になると、クライアント・サーバー型システムが普及していきました。その頃のPC端末はまだ価格が高かったため、台数が多くなると運用コストが嵩みます。そこで注目されたのがシンクライアントです。
シンクライアントは高スペックの端末を必要としないため、当時のPCを端末として使うよりもコストメリットがありました。しかし、その後PCの価格が急落したことでシンクライアントは期待されたほど普及しませんでした。
コロナ禍や働き方の多様化などでテレワークが進んだ2020年に再びシンクライアントに関心が集まりました。しかし、仕組み的に導入コストが高くなってしまうこと、データ処理のパフォーマンスが落ちるなど問題点が指摘されています。
シンクライアントは情報漏洩リスクを下げるという点では大変有効ですが、さまざまな制限もありコストパフォーマンス的にはよいとはいえません。それが、すでに時代遅れといわれるようになった理由です。
端末側は必要最小限にしてデータ処理のほとんどをサーバーで行うのがシンクライアントです。そのためアクセスが集中するとサーバーに負担がかかり動作が重たくなります。
シンクライアントは運用管理コストが下がるとされる一方で、専用端末が必要になる上に、デスクトップ仮想化などのサーバー環境を整備するための導入費用が高くつきます。
情報漏洩防止に有効なシンクライアントにはデメリットもあります。高セキュリティの考え方を継承しつつデメリットをカバーする存在としてデータレスクライアントがあります。
シンクライアントは(Thin Client)はThin「薄い・細い」の意味どおりに、端末の機能は最小限にして、ほとんどのデータ処理をサーバーで行う管理システムのことです。
情報漏洩の防止・ランサムウェア対策・場所を選ばずに利用可能なことなどがメリットですが、導入コストが高い・サーバーに高負荷がかかるといったデメリットがあります。
大きくはネットブート型・画面転送型の2種類の実行方式があります。画面転送型はさらに、ブレードPC型・サーバーベース型・デスクトップ仮想化(VDI)型に分かれます。
デスクトップ型・モバイル型・USBデバイス型・ソフトウェアインストール型の4種類があります。シンクライアント導入の目的・用途に応じて自社に合ったものを選択します。
1台当たり20~30万円がシンクライアント導入の費用相場といわれています。安くするにはシンクライアントよりも費用が抑えられるデータレスクライアントも要検討です。
参照元:日商エレクトロニクス(https://cloud.nissho-ele.co.jp/vdiblog/vdi_runningcost/)